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※ 視聴回数は1日1回更新されます。鎌倉高校前駅にできた長蛇の列。お目当ては、駅員さんから鎌倉高校生へ向けた卒業記念切符です。
神奈川県の海岸沿いを走る江ノ電。海の目の前にある鎌倉高校前駅。この駅を利用するのは鎌倉高校の生徒たちです。無人駅で、ホームは狭く、海沿いを走る電車は大雨や強風で止まってしまうこともあったといいます。それでも3年間利用してくれて“ありがとう”。その気持ちを伝えたいと、発売されたのが卒業記念切符でした。
「なんか鎌倉高校の卒業生に思い出作りとしてやってあげられることはないかな、ということで、手作りで始めたのがきっかけです」(江ノ島電鉄 大塚さん)
記念切符が販売されるのは卒業式当日。観光客にも人気なため、売り切れてしまうことがあると、卒業生たちが親に頼んで購入しているそうです。
購入者ら「江ノ電に乗るのが楽しみでね」「すごいステキな言葉で感動しました」「本当に涙しました」
この台紙のデザインやメッセージは駅員さんが考えているそうです。今年の鎌倉高校生への台紙の写真には、青い信号機が選ばれました。
「みなさんに対する信号機は青信号だよ。一生懸命自分の思うように進んでほしいなという思いを込めて、一番大きい青信号の写真を載せました」(大塚さん)
男子生徒「ロケーションよくて、3年間通って良かったなって思います」
この駅から巣立っていく高校生たち。駅員さんからのメッセージには、「未来への信号は開きました。夢に向かって邁進(まいしん)してください」という卒業生へのエールが込められていました。