島の未来に必要な事 100年後を考える

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世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「離島の活性化 観光起爆剤になるか!?」。NPO法人「離島経済新聞社」の代表理事・大久保昌宏氏に意見を聞く。
国土交通省は2017年、離島への旅を通じて島の活性化を目指すにあたって、現状の課題を3つ挙げた。
「島の資源を効果的に活用できていない」
「国境離島への関心は高いが、訪れる人は少ない」
「増える訪日外国人を離島にどう呼び込むか」
――大久保さんに、この話題についてご意見をいただきます。フリップをどうぞ。
「100年後どうしたい?」今回、こういうプランが国交省から出されたということですが、非常にこれは意味があることだと思います。
当然、地域にとって、島にとって観光振興は大事なことです。それによって、いかに外からお金を取るか、そこで関係人口をつくっていくかということは、とても大事なことだと思うんですよね。
でも一方で、観光振興をするのであれば、自分たちの島を100年後にどうしたいのかということを、まず考える必要があるのではないかなと。実際に、鹿児島県の沖永良部島は、100年後に自分たちの島をどうしたいのかということを、島のみなさんが考えられて今、動かれているんですよね。
そういう取り組みを基にして考えると、自分たちの島の未来のことを自分たちで考えていくということは、非常に重要なことになるし、こういうプランができるということを後押しにして、今そういうことを考えるいい機会になるのではないかなと非常に思っています。
――観光ありきだと、観光がうまくいかなかったときにどうなるんだという話にもなりますよね。例えば、どなたがリーダーシップをとるのがいいのでしょうか?
当然、それは行政であり、観光協会であり…そういった方々がリーダーシップをとるべきだと思うんですけれども、その島で暮らす住民のみなさんが加わっていくことが非常に重要と思っています。
結局、島がこれから続いていくには、その島で暮らすみなさんが考えて、自分たちでなんとかしなければならないと動くことが、観光だけではなく他の分野でも重要なことかなと思います。
――みんなで話し合う。これが大切ですね。
■大久保昌宏氏プロフィル
ウェブメディアや季節ごとに発行する新聞を通じ、日本の離島に特化した情報発信を行いながら、島の地域に貢献する事業を展開するNPO法人「離島経済新聞社」の代表理事。島の人と共同プロジェクトも行っている。