スマホのせい?大学生が読書しないワケとは

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世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「大学生 読書しない!?」。ビジネスの最前線を独自の視点で発信しているビジネス情報誌“週刊ダイヤモンド”の編集長・深澤献氏が語る。
全国大学生活協同組合連合会の調査によると、電子書籍を含んだ1日の読書時間について、「0分」と答えた大学生は53.1%となり、2004年の調査開始以来、初めて半数を超えた。5年前と比べると18.6ポイント増えている。ネット上ではこんな声があがっていた。
「スマホなどで忙しいからなのか」
「簡単な読解力がない人も増えるわけだ」
「大学生の読書家は意識高い系が多い」
――深澤さんに、この話題についてのご意見を伺います。フリップをお願いします。
「スマホのせい…じゃない」。大学生協連の元々のデータを見に行ったんですけど、実は、同志社大学の濱嶋先生という方がこの研究をすでにしていて、読書時間とスマホの関係を調べているんですね。
そうすると、実は読書している人もしていない人も、スマホを使っている時間がそう変わらないという。相関性は無いと結論付けていました。
――スマホのせいだと思ってしまいますけどね。
むしろ関係しているのは、読書習慣がついているかどうかですね。高校時代まで読書している人は、大学になっても読書しているというごく当たり前の結論がでています。
“大学全入時代”というじゃないですか。昔、団塊の世代は大学入試の時に4割が落ちているんですよね。団塊ジュニアの時代も4割以上が不合格。
ところが今、2016年は大学不合格の人は6%しかいない。望めば、えり好みしなかったら大学に入れる時代ですね。
そう考えると、もしかしたら、高校時代まで本を読まなかった人まで大学生になっているという。実際、1日120分以上、本を読むという人たちの数は増えているんですよ。要するに、本を読む大学生と読まない大学生というのが二極化しているということだと思います。