被災地のオーケストラ 13歳の葛藤と変化

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日テレNEWS24

田中さんが事務局長を務める「東北ユースオーケストラ」は、主に被災した子どもたちの成長する場として、2013年に結成された。結成当初から参加している少年に話を聞いた。
坂本龍一さんが監督を務める東北ユースオーケストラ。この演奏会には吉永小百合さんも朗読で参加した。
演奏メンバーは、東北3県で被災した小学生から大学生の100人以上で構成されている。全員が参加する演奏会の他に有志メンバーによる沿岸部を中心とした演奏会も行われている。
東北ユースオーケストラの結成当初からのメンバーで有志活動にも参加している福澄茉音くん。この日も、有志演奏会の前に、同世代の子どもたちが亡くなった大川小学校などを訪れた。
茉音くん「津波とか地震があたえた影響というのはすごく大きくて、乗り越えるにはすごく高い壁だったんだろうなって。そういうのってあまり見えないじゃないですか。それが目に見えるというのがこわくて」
茉音くんを含めた多くのメンバーが内陸出身者で津波を経験していない自分たちが東北を代表して演奏することへの葛藤があったという。しかし、沿岸部の被災地を見て回ったり住民と交流することで震災に対しての考え方や音楽への思いに変化があったという。
茉音くん「津波とか地震を乗り越えて人と人とがつながっていく、乗り越えるためとは言えませんけれど、楽しんでほしいなとか喜んでほしいなと思います」
今年の東北ユースオーケストラ演奏会は3月21日に東京、3月31日に仙台で行われる。