“都市総合力ランキング”を上げるには?

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世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「世界の都市総合力 東京は3位」。森ビルで虎ノ門ヒルズや周辺のエリアマネジメントを行う中裕樹氏に話を聞いた。
森記念財団・都市戦略研究所が発表した2017年の「世界の都市総合力ランキング」で、東京は3位となった。このランキングは世界の主要44の都市を対象に、都市の力を表す「経済」や「環境」、現代の都市活動をけん引する「経営者」「観光客」などの視点に基づき、複眼的に都市の総合力を評価している。
ランキングの上位を見ると、1位はロンドン、2位がニューヨーク、パリが4位、シンガポールが5位で、東京を含めた上位5つの都市で9年連続トップ5を維持している。
――中さんに、この話題についてのご意見を書いていただきました。フリップをお願いします。
「ゴミ拾い」。この“都市のランキング”を上げていくには、東京の強みを伸ばすか、弱みを克服していくことが重要だと思います。
オリンピックが近いというチャンスをいかして、街づくりを進めていくのは当然なんですが、具体的な日本の魅力をもっと世界に発信できたらなと思っています。
私はいま、虎ノ門でグリーンバードという清掃活動に取り組んでいます。表参道から始まった清掃活動で、基本的に若者を中心にワイワイ清掃活動をするんです。
――それは自主的に若者が集まって?
そうですね。ボランティア活動として進んでいるんですが、日本全国で取り組んでいたものが世界でも評価されていて、パリだとかイタリアとか、アメリカのボストンでも活動が活発化してきています。
そういった、自分たちがなかなか気付かないけれども、日本、まさに東京の魅力をもっと世界に発信できたらいいんじゃないかなと思っています。
――そうすると、1位にいつかいけるかもしれないですね。
■中裕樹氏のプロフィル
森ビルで虎ノ門ヒルズや周辺のエリアマネジメントを行う。虎ノ門ヒルズでは、芝生の広場でのヨガやビアガーデンなど、若者や女性向けのイベントも開催。また、自治体や企業、地域の人々と協力しながら、道路空間の新しい活用方法を発信するイベントなども実施している。