1/1000東京模型、精密に再現したワケ

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日テレNEWS24

東京タワーやスカイツリー、さらに六本木ヒルズ…森ビル本社には、約1000分の1サイズにした東京の模型が置かれています。その大きさはテニスコート1面分とほぼ同じ。ここまで製作するのに約15年かかりました。なぜここまでして巨大都市模型を作ったのでしょう。
「森ビルの都市づくりは、全体図を俯瞰(ふかん)する『鳥の目』を大事にしています」(森ビル・中裕樹氏)
模型を使った鳥の目線になることで、海から流れる風向きやビルを建てた際の景観も計算できるといいます。そのため、地図と現地から情報を収集し、高低差や建物を細かく再現。言葉では伝わりにくい都市構造や街と建物のスケール、さらに位置関係などを容易に把握できるようになったといいます。
実際に鳥になった気分で東京を眺めてみると、周囲に比べて低いビルが建ち並ぶエリアがあります。再開発が進められている虎ノ門エリアです。
「霞が関とか行政の所にも近くて、赤坂とか汐留、六本木の間にあるんですけど、なかなか再開発が進んでいなかったエリアなんですね」(中氏)
2020年にはオリンピックの交通拠点となることも期待される虎ノ門エリア。新駅やバスターミナルの開設も決まっており、競技場と選手村をつなぐ中間地点となる予定です。さらに、駅ビルや滞在用のビルなど、3つの高層ビルを建設中で、多くの観光客を迎える準備が加速しています。
これからも巨大都市模型を眺めることで、近未来の東京が創り出されていくかもしれません。