「イスラム国」後遺症…心の傷に苦しむ子どもたち

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日テレNEWS24

「イスラム国」が残した“負の遺産”に苦しむ子どもたちがいます。イラク北部にあるモスルの学校では、心の傷を探る授業が行われていました。絵を描き始めると、突然泣き出す女の子が――
女の子「お父さんが(目を)けがしたの」
白い紙に泣き顔を描いたのは、祖母とおじを「イスラム国」に殺された女の子です。
NGOスタッフ「『イスラム国』がまたやってきたらどうする?」
少女「殺します」
女の子は表情ひとつ変えません。
さらに深刻な問題もありました。過激思想の影響を受けた子どもたちがいるのです。私たちは、「イスラム国」から戦闘員訓練を受けたアベド・フェンディ君(16)に会うことができました。フェンディ君は、14歳で「イスラム国」に参加し、戦闘員になるための訓練を受けていました。
フェンディ君「彼らは映像を見せ、どうやって人を殺すか、しっかり覚えるように言った」
日課として人を殺す映像を寝る前に1時間見せられたといいます。そして「君たちは天国に行ける」と洗脳され、心まで支配されていったといいます。
「イスラム国」の最大の拠点だったモスル。街には活気が少しずつ戻りはじめています。ただ、「イスラム国」が去った“いま”も、その後遺症が人々を苦しめ続けています。