地方に泊まる外国人増加、シェアは4割超に

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日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「オピニオンズ」。今回の話題は「地方に泊まる外国人が増えた!」。雑誌「ディスカバー・ジャパン」統括編集長の高橋俊宏氏に聞いた。
観光庁の調査によると、2017年に日本に宿泊した外国人の数は7800万人余りと、調査開始以来、最高となった。地域別で比べると、東京・大阪・愛知を中心とした「三大都市圏」よりも、「地方」のほうが、伸び率が多くなっていて地方のシェアが4割を上回った。さらに都道府県別で見ると、青森県や大分県、佐賀県など特に東北地方や九州地方の伸び率増加が顕著となっています。
――この話題についての意見をフリップに書いていただきました。
はい、ズバリこちらです。
――「日本全国総リゾート化!」、どういったことでしょう。
これ何かといいますと、興味深いデータで、地方にたくさんの外国人の方が行かれてますけど、これから日本が成長するにあたって訪日外国人の消費額が、現在4.4兆円なんですね。それが2030年に15兆円になる予定なんです。
――だいぶ増えますね。
一方で、国内消費は現在21兆円なんですが、それが2030年に22兆円、つまり1兆円しか上がらない。ということは訪日外国人の消費は、これから3倍伸びるというところで、その消費を地方にいかにつなげていくかというところになります。
その時に、地方はやっぱりそれぞれの特色がありますよね。それぞれのその魅力を、絶景や郷土食、おもてなしとか、そういったことを磨き上げることによって、日本全国がリゾートになると思うんです。それもそれぞれ個性の違う、各地なりのリゾートでやっていけると思いますので。
――いろんな選択肢が広がっていきますね。
そうなんです。元々新しいものをつくらなくても、元々あるものをどう磨き上げていって、訪日外国人の方々に喜んでいただくことにするか、そこがキーになってくるかなと思っております。
■高橋俊宏氏プロフィル
日本の魅力を再発見することをテーマにした雑誌「ディスカバー・ジャパン」の統括編集長。地方の名所や特産品に新たな目線をつけ、日本文化の素晴らしさを発信している。また、「地域ブランディング協会」を立ち上げ、人材育成や地域の課題解決にも取り組んでいる。