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※ 視聴回数は1日1回更新されます。福島第一原発3号機の廃炉現場に初めてカメラが入りました。
記者「1号機、2号機、3号機から300メートルのところまできました。今はこのようにここまで私服で入ることができます」
除染が進み防護服なしでも作業が行えるエリアは広がりましたが、一定のエリアから先は防護服に着替え進みます。目指すのは3号機建屋の最上階。ここには燃料プールがあり、大量の燃料棒が取り残されました。これを取り出すため上にドームが設置されています。
今、燃料プールの中はどのようになっているのでしょうか。プールの水温は約28度。わずかに発熱していますがかなり温度が下がっています。ここでの放射線量は約700マイクロシーベルト。これは1時間あまりで一般の人の、1年分の被ばく限度に達する線量です。プールの中に取り残された燃料棒は566本、これを早く取り出す必要があります。
では、どのように燃料棒を取り出そうとしているのでしょうか?設置されていたのはプールから燃料棒を取り出すための装置。自在に動く特殊なマジックハンドが2つ付いています。この装置を使い燃料棒をつり上げ、特殊な容器に移します。その容器を別のクレーンで地上に移し運びだすのです。3号機の燃料棒の取り出しは今年中に始まる予定です。
取り出したあとは原発敷地内に保管するとみられますが、その施設は未完成。燃料棒の取り出しが終わっても、下には溶け落ちた核燃料が残っておりその処分方法については、まだ具体的に決まっていません。