丸めて、叩いて…アルミホイルを球にする技

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日テレNEWS24

銀色に輝くボールは、アルミホイルでできています。しかも手作り。作り方は、アルミホイルを丸めていく作業から。端を中央に折りたたむように丸めていきます。1本15メートルのアルミホイルを、全て丸めるとソフトボール大の大きさに。
続いて、このアルミホイルを叩いて形を整える作業へ。円の中心に向かって何度も繰り返し叩き、形を整えていきます。出っ張った部分をたたき、球体になるように整えていくと、どんどん小さくなっていき、最後はアルミホイルとは思えない金属の球体ができあがります。
これを作ったのはからくり人形作家・福田英生。アルミホイルボールは船を漕(こ)ぐ人という作品で使うためのボールでした。ボールが動き、船をこぐ様子を表した作品。からくり仕掛けは秘密だそうですが、アルミホイルボールはこの作品の世界観には欠かせなかったといいます。
福田さん「星の上で小さな人が船に乗ってずっとこぎ続けていたら面白いと思って、星の方が動いていると、こいでる感じがでるので、それで柔らかい金属の球が欲しかった」
他の金属にはない柔らかさや質感がアルミホイルでは表現できるのだそう。福田さんは他にも「びっくりして頭が取れちゃう人形」「なかなかネズミが捕まえられない猫」「手を動かして…操り人形」などユニークなミニチュアからくり人形を制作しています。
福田さん「絵本を読んだり、小説を読んだりして、感動して涙が出ることってあると思うんですけど、見て心を打つ作品が、私が一番目指すところ」
創造力を働かせれば、アルミホイルもアート作品に生まれ変わるのです。