SNSで自殺相談 チャットは話しやすい?

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日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「自殺の悩み相談 SNSで」。企業と産業医のマッチングサイトを運営している刀禰真之介氏に話を聞いた。
今月は自殺対策強化月間だ。厚生労働省は民間団体と連携協力を図りながら若者を対象としたSNSによる自殺相談事業を行っている。ツイッターによる相談のほか、LINEによるチャット形式で相談できるという。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「電話よりもSNSのほうが取っつきやすい」
「相談の仕方は多いほうがいい」
「悩みを文字にする。コレは勇気いるよね」
――この話題について刀禰さんの意見をフリップに書いていただきました。
「8000人に1人」です。
これは、労働者のなかで自殺する人の割合です。私は会社をやる前、金融マンだったので、まずは数字から見るのが非常に重要だと思っています。これを多いとみるか、少ないとみるかは人それぞれだと思います。
――想像よりは少し多いと感じました。
いま、年間2~3万人が自殺で亡くなっています。これで一番重要なのは誰でもなることだと思っていて、自殺する人で多いのは社員さんの自殺問題がクローズアップされていますが、実は、経営者や政治家の自殺も多く、芸能系の方もいらっしゃいます。ファクトから追うのが重要だと思っています、その上で、SNSで相談というのは的を射ていると私自身思っています。
――しかし、SNSが問題になることも多い中で、SNSで相談するというのはどうなんでしょう?
一応、アメリカのマーケットという考え方からすると“カウンセリングマーケット”というのがあります。自殺問題からすると少しライトですが、日本では占いというのがその代替の市場としてあります。“占いのチャット”というのがいま、すごく増えています。古くは電話で相談をしたり、実際に占い師の方にお会いして相談するというカタチでした。
しかし、最近は、チャット形式の方が20代、SNS世代はそのほうが相談しやすいようですね。
――顔を見ないから話しやすいというのがあるのですかね。
そのようですね。
――様々な方法を使って、一人でも多くの命が救えるといいですね。
自殺というのは自分一人で抱え込んでしまう、孤独が一番の原因です。孤独にならない環境を厚労省がこういうカタチで用意するというのが非常に良いことだと思います。