「日中関係“悪い”が大幅減」今後どうなる

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日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「日中関係“悪い”が大幅減」。日本テレビ・国際部の長谷川次郎デスクに話を聞いた。
日本と中国の共同世論調査で、両国の関係について「悪い」と判断した人は日本では、去年より27ポイントほど減って44.9%に、中国でも14ポイント減って、64.2%となった。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「行き過ぎた負の意識が、改善されつつあるのか」
「両国関係の安定が必要だが、予断を許さない」
「ガラスの関係、付かず離れずの距離感で」
――この話題について長谷川さんの意見をフリップに書いていただきました。
「機運をいかして」です。政治の世界でも日中関係の改善の兆しというのが見えているんです。11月にベトナムで日中首脳会談があったのですが、習近平主席、これまでは厳しい表情だったのですがこのときは笑顔も見えました。
中国にとって、日本との関係というのは実はすごく敏感な問題で少しでも弱腰の姿勢を見せれば国内で批判を浴びます。ただ習近平主席は、2期目を迎えて権力基盤を盤石にしています。この笑顔からは日中関係の改善に踏み出したのではないかなというふうに思いました。
一方、日本ですが、やはり北朝鮮をめぐる問題でカギを握る中国との連携、関係修復はとても大切です。安倍政権は、まだ実現していない習近平主席の日本訪問をなんとか成功させたい考えで、中国との共存共栄というのをアピールし始めました。
ただ日中関係ですが、まだまだ課題や火種がありまして予断を許しません。私は中国で5年前に起こった大規模な反日デモというのを現地で取材しましたが、大元となる国民感情、これが悪化してしまうと政治、経済、すべてがダメになる、悪循環になるんだということを実感しました。
今回の国民感情の改善という「機運をいかして」政治の世界でも日中関係を前に進んでいって欲しいなと思います。
――中国人が行きたい国で日本を1位に選んでくれて、本当に国民レベルでは良い方向に向かっています。あとは政治の更なる後押しといったところになりますか。
日中韓サミットというのがいつ開かれるのかはまだ見えないんですが、中国側と意思疎通をしっかりとってサミットが実現する方向で日本としては動きたいと思います。国際部としてもその動きを注視していきます。