築地場外市場火災から4か月 店主たちは今

視聴回数391,935

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

2017年8月に発生した東京・築地の場外市場の大火災では、16の店舗が焼けた。年の瀬を迎えた店主たちは、どのように過ごしていたのか。現場を訪ねた。
食品店や飲食店など約400軒がひしめきあう築地場外市場。火災が発生したのは、中でも特ににぎわう場所だった。火元とされるラーメン店の厨房(ちゅうぼう)の木製の壁に、コンロの熱が伝わり発火したことが原因とみられている。飲食店など16軒が焼け出されてしまった。
大火災から約4か月、フェンスで囲まれた現場の横に、テントで営業を再開した店があった。“菊屋中村”は70年続く老舗で、つくだ煮と総菜の専門店だ。名物はマグロのつくだ煮にゴマをまぶした一品。冷蔵庫など被害総額は2000万円以上だという。
築地歴60年の夫婦と2代目の息子できりもりする“広洋”は、全国各地の漬けものを取り扱っている。2代目の大澤一之さんはこう語る。
「(築地は)長屋文化です。みんなひとつで頑張ろうよ」
火災現場から歩いて3分ほどの場所を借りて営業している店もある。ここで仮営業するのは、“嘉根保商店”。産地直送にこだわるノリは、築地のすし店の“御用達”だ。店長の遠藤さんはこう話す。
「普段はここにテントはなかったんですけど、場所を中央区の方で提供というかたちで」
各店舗も、再建へ向けて歩み始めている。“築地で商売する人はみんな仲間”という長屋文化。火元となった店も一緒に再建してほしいという。菊屋中村の店主・中村さんはこう語る。
「あんまり家も出てないっていうから(火元とされる店の)大将。元気ならいいなと思って。みんな仲間だから」
そして、広洋2代目・大澤さんも―
「俺ら一緒なんだから。もともと何十年もいたんだから全員で戻ってこよう」
“築地商人”持ち前の人情で再建を目指す。