車いすラグビー 紅一点が代表にかける思い

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日テレNEWS24

 車いす同士の激しいぶつかり合いが特徴のパラリンピック競技“ウィルチェアーラグビー”。実は、男女混合競技だ。その競技で、日本代表初の女子選手が倉橋香衣選手(27)。彼女の日本代表にかける思いとは――
 母親が体操を好きだったこともあり、小学生の頃から体操をやっていた倉橋選手。その後、大学生になりトランポリンに転向。しかし、大学3年生の時、大会の公開練習中に頭から落下してしまった。当時のことを倉橋選手はこう語る。
 「首かな、やってもうたなっていうのと、救急隊員に“わかりません”って言ったら、今触っているんだよって言われたときに、『感覚もなくなるんや』って」
 診断結果は頸髄(けいずい)損傷だった。今も腕の一部を除いた鎖骨から下の感覚がないという。
 障害をおってからも、体を動かすことが好きな気持ちは変わらず、リハビリを兼ねて多くの競技を体験したという。そんな中、当時通っていた訓練施設で声をかけられ、出会ったのがウィルチェアーラグビー。倉橋選手はこの競技に対してこう思ったという。
 「“こわい”というのはなくて、ぶつかっても怒られへんからいいなって」
 しかし、競技を始めてから痛感したのは、男子選手との力の差だった。
 「力が全然違うなとか、そういう部分は悔しいし、でもそれは自分の今の実力が全然足りてないから」
 それでも男子選手に負けないため、そして、日本代表として生き残るため、男子選手の中で倉橋選手は日々練習に励む。