「車いすに乗りながら空を飛ぶ」男性の挑戦

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「車いすに乗りながら空を飛ぶ」。難病を抱えたある男性が、この夢をかなえた。男性の次の挑戦とは?
加藤健一さんは16年前に筋ジストロフィーの診断を受けた。全身の筋肉が次第に衰え、心臓の拍動さえ弱くなる難病だ。5年前に自力歩行が困難になり、日常的に車いすに乗る生活に。車いす生活になって感じたのは“諦めなくてはいけないことの多さ”だという。
“障害者だからできない”という固定観念を打ち破るために加藤さんが始めたのは「空を飛ぶこと」だった。この車いすフライトをフェイスブックで配信すると、多くの人が「空を飛びたい」と加藤さんを訪ねてきた。
これまでに車いすで飛んだのは約20人。しかし、どうしても断らないといけない人たちがいた。それが子どもたち。
車いすで飛ぶには体重の最低基準があり、子どもは軽くてフライトすることができなかった。そこで加藤さんは、子どもでも飛べるように新たな車いすの開発を始めた。
加藤さん「子どもたちも“飛びたい”とか、1人でも空を飛べるように、自分をつき動かしている部分なのかなと思います」
開発は最終段階、子どもたちを乗せた車いすが大空を飛ぶのは来年春の予定だ。