トド大量発生 北海道で深刻な漁業被害も

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日テレNEWS24

北海道・稚内市の無人島を占拠しているのはトドの群れ、その数2000頭以上。この島のトドは10年ほどで20倍近くにまで増えたといいます。
いま北海道でトドによる漁業被害が深刻な問題となっています。3月末までがシーズンのニシン漁にもその影響が――
「食われてる、食われてる」
網にかかったニシンは、胴体をかじられ頭だけが残ったものもあります。近年、温暖化などの影響で流氷が減ったため、トドはエサを求めて南下しているといいます。去年5月には、これまでで最多の6000頭以上が確認され、北海道全体の漁業被害額は、約16億円にのぼっています(2016年度)。
そこで北海道庁が乗り出した対策は、銃を使い駆除すること。北海道では年間約500頭を駆除することが許可されています。しかし、トドは水中にいることも多いため、見つからない日もあるといいます。駆除に同行したこの日はトドの姿を見つけられませんでした。
準絶滅危惧種でもあるトド。北海道水産振興課の飯島氏は――
「絶滅させない範囲で(駆除し)漁業被害を最小化していく」「(トドと)共存していくことが大事だと思います」
しかし、漁業関係者は――
「厄介者だよ」「いなくなってほしいよね」
北海道庁は追い払いなども強化し、漁業圏内に近づかせないよう対策をしていくとしています。