寿司テレポーテーション その仕組みとは?

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日テレNEWS24

東京で握ったお寿司(すし)の味や食感をデータ化し、アメリカで再現させて食べるというユニークなプロジェクトがある。その名も「寿司テレポーテーション」。その仕組みを解説する。
3Dプリンターが作り出しているのはエビのお寿司。近い将来、職人が握ったお寿司をテクノロジーで再現できるかもしれない。
先日公開された「寿司テレポーテーション」というプロジェクト。お寿司の形や色、味、食感などをデータ化し再現しようという試みだ。まだ精密な再現までには至っていないが、寒天を原料とした食用のゲルでお寿司を形成している。
以前には、おでんの具材の再現に挑戦。見た目は本物の大根にそっくり!さらに味や食感、ダシの染み具合まで本物同様に近づけた。
まずは3Dスキャンで形を測定。そして、味覚センサーで甘み、苦みなどの味を計測する。また、圧力センサーを活用し食感を数値化。将来的にはあらゆる食べ物のデータベースを構築。そのデータを転送し、フードプリンターで世界中どこでも好きなものを食べられる未来を思い描いている。
OPEN MEALS/電通・榊良祐さん「人口増加とか気候変動によって、深刻な食不足になるっていうのは言われていることで、新しいテクノロジーを使って食の不均衡をなくしていけるんじゃないか」
ゆくゆくは宇宙でお寿司が食べられる未来が待っているかもしれない。どんな食べ物でも再現できてしまったとき、食の作り手はどうなってしまうのだろうか。寿司職人を養成する学校の代表に食べてもらった。
東京すしアカデミー・福江誠代表「まだお寿司の味にはなってないですけど寒天の味ですね。ここからどういう風に進化していくか楽しみ。コミュニケーションスキルとかパフォーマンスを磨かないと、ただおいしいものを作るスキルだけではこれから職人として生き残れないとは感じます」