まるで兄弟か親戚か……分類上は別の動物なのに、見た目がソックリで区別がつかない動物たち。あなたはこの2択から正解を選べる? さて、「アルマジロ」は右か左か、どちらでしょう。
■見分け方:体の表面
アルマジロの表面は板状の装甲になっているが、センザンコウの表面は魚のウロコ状。
【アルマジロのデータ】
・中南米に生息
・ナマケモノやアリクイに近い
・さまざまな種が存在するが、ボール状に丸くなるのはミツオビアルマジロのみ
【センザンコウのデータ】
・アフリカとアジアに生息
・食肉目(肉食獣のグループ)から進化
・世界で唯一のウロコを持つほ乳類
【ちょこっとトリビア】
アルマジロとセンザンコウ、どちらもヨロイのような表面が特徴ですが、これは体毛が進化したもの。アルマジロの金属級の硬度を持つ装甲は、大型肉食獣から身を守るのに役立ちます。が、最も役に立つのは主食のアリから受ける「反撃」の防御かもしれません。
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。