5秒で答えて! 指の数が少ないのは? ウマvs.キリン【どうぶつトリビア】

どうぶつトリビア season2

動物の生態について楽しく学べる2択のどうぶつクイズ。ウマとキリンを比較して、「指の数が少ない」のはどちらでしょう。
正解は……ウマ!
【ウマのデータ】
・指の数 1本(中指のみ)
・奇蹄類(ほかにサイ、バクなど)
【キリンのデータ】
・指の数 2本(中指と薬指のみ)
・偶蹄類(ほかにウシ、シカなど)
【ちょこっとトリビア】
ひづめを持つ草食動物はひづめの形で奇蹄類・偶蹄類に分類されます。中指を重心軸として立つのが奇蹄類、薬指と中指の2本を重心軸にしているのが偶蹄類です。奇蹄類のウマは、すべての動物のなかで最も指の数が少ないです。
小型で森に住んでいたウマの祖先、ヒラコテリウムには前指が4本ありました。しかし草原に進出した際、速く走るために進化をとげ、中指1本のみになったのです。
現在のウマの前脚内側には、夜目(附蝉・ふぜん)と呼ばれる退化した親指の痕跡があります。競馬場や乗馬などで、ウマを直接見る機会があったら、前脚に注目してみましょう!
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。