まるで兄弟か親戚か……分類上は別の動物なのに、見た目がソックリで区別がつかない動物たち。あなたはこの2択から正解を選べる? さて、「タヌキ」は右か左か、どちらでしょう。
【見分け方】
■その1:眉間の黒い筋
アライグマの眉間には黒い筋があるが、タヌキにはない。
■その2:耳と手足
タヌキの耳のフチは黒く、手足も黒い。一方でアライグマの耳のフチは白く、手足も黒くない。
■その3:しっぽ
タヌキのしっぽは短く、アライグマのしっぽはしましま。
【タヌキのデータ】
・食肉目イヌ科
・日本が誇る野生イヌ科動物(※極東アジアに分布)
・木登りはヘタ
・性格は怖がりで臆病
【アライグマのデータ】
・食肉目アライグマ科
・米国が誇る野生アライグマ科動物(※北米に分布)
・木登りが上手
・性格は好奇心おう盛
【ちょこっとトリビア】
怖がりで臆病(おくびょう)なタヌキ。驚くとオシッコをちびり(失禁)、さらに「タヌキ寝入り」で気を失います(擬死)。この気の小ささから飼育が難しく、身近な動物でありながら一般的なペットにはなりませんでした。
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。