まるで兄弟か親戚か……分類上は別の動物なのに、見た目がソックリで区別がつかない動物たち。あなたはこの2択から正解を選べる? さて、「ペンギン」は右か左か、どちらでしょう。
【見分け方】
■その1:飛行能力
ウミガラスは飛べるが、ペンギンは飛べない。
■その2:住む場所
ウミガラスは北半球、ペンギンは南半球に生息。
【ペンギンのデータ】
・ペンギン目ペンギン科
・翼はボートのオールのように固く、折りたたむ構造ではないため飛べない
・現在18種類を確認
【ウミガラスのデータ】
・チドリ目ウミスズメ科
・翼を折りたためる構造のため飛べる
・もともと「ペンギン」と呼ばれていたのはオオウミガラス(現在は絶滅)
・潜水が得意
【ちょこっとトリビア】
ウミガラスは和名に「カラス」とつきますが、チドリ目でウミスズメ科と分類名にたくさんの鳥名が並びます。さらに見た目はペンギンにソックリ……ちょっとややこしすぎる!?
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。