まるで兄弟か親戚か……分類上は別の動物なのに、見た目がソックリで区別がつかない動物たち。あなたはこの2択から正解を選べる? さて、「チーター」は右か左か、どちらでしょう。
【見分け方】
■その1:目の下の模様(涙状線)
チーターにはあるが、ヒョウにはない。
■その2:しっぽの模様
チーターのしっぽには黒い輪の模様があるが、ヒョウは斑点の模様。
■その3:木登り
チーターはネコ科のなかでは珍しく木登りが苦手だが、ヒョウは得意。
【チーターのデータ】
・食肉目ネコ科チーター属
・時速120kmで走る地上最速生物
・速く走るため爪は出しっぱなし
・昼に狩りをする
【ヒョウのデータ】
・食肉目ネコ科ヒョウ属
・自分と同じ重量をくわえて木の上に運べるパワー特化系
・夜に狩りをする
【ちょこっとトリビア】
チーターは3秒で時速100kmに到達、その瞬発力はF1車を超えます。ヒョウは瞬発力はあるものの、足が遅いため獲物を捕まえるのは苦手です。
一方でヒョウは20mの高さから飛び降りてもケガをせずに着地できますが、チーターは骨が弱いためころんだだけで骨折してしまいます。
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。