まるで兄弟か親戚か……見た目がソックリで区別がつかない動物たち。あなたはこの2択から正解を選べる? さて、「ミミズク」は右か左か、どちらでしょう。
■見分け方:体の表面
ミミズクの頭上には飾り羽があるが、フクロウにはない。
【ちょこっとトリビア】
生物学的にはミミズクもフクロウの一種。ミミズクにはまるでウサギの耳のような飾り羽(羽角)があります。「ズク」は古い言葉で「フクロウ」をさし、「耳のあるフクロウ」が「ミミズク」の語源になっているのです。
しかしフクロウ類の「本当の耳」は顔の横にあり、羽でおおわれて通常は見えません。
右耳は上・左耳は下、と左右非対称になっており、暗闇でも音だけで正確に音源を特定できます。まさに「闇夜のハンター」!
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。