フツーならありえないけど、もしかしたら……なシチュエーション。危険動物に遭遇してしまったら、どう行動するのがベスト? 3択クイズであなたの「サバイバル力」をチェック。
<Q.もし森でオオカミに囲まれたら……どうすればいい?>
【A】向かって一番左のオオカミを倒す
【B】寝転がりおなかを出す
【C】遠ぼえのマネ
正解は……【A】!
■戦術のポイント
「大将の首を獲(と)れ!」作戦
オオカミの群れは順位の高いものが右側に位置する習性がある。高順位の1頭を倒すことで、ほかのオオカミは戦意喪失する。
ちなみにオオカミを家畜化したイヌもこの習性を引き継いでおり、警察犬訓練士はイヌを自分の左側につけて主従関係を明確にしている。
■戦術の問題点
・そもそも本気のオオカミには丸腰では勝てない
・仕留め損なって高順位のオオカミを怒らせれば100倍返しに合うかも……
・オオカミの群れが若手の小グループだった場合、「真のボス」は離れた場所で見ていることもある。あなたが若手を倒しても、「ラスボス」にじっくり料理される可能性も……
……というわけで、戦うか戦わないかはあなた次第。命の保証はできません!
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。