にゃんこのトリセツ「爪とぎはどうしたら治る?」【どうぶつトリビア】

どうぶつトリビア season2

大切な家族だからこそ気になるネコの「問題行動」。でも実はそこには、ネコの本能や生態があらわれていた? 知ればもっと楽しく一緒に暮らせるようになる、動物行動学にもとづく「にゃんこのトリセツ」をご紹介。
Q.ネコの爪とぎでソファがボロボロに……。どうしたらやめてくれます?
A.本能行動なのでしつけでの改善は困難
<解説>
ネコの爪は狩りのための道具で、普段は引っ込んでいます。
犬は爪を出しっぱなしのため歩くだけで削れますが、ネコ科動物は爪が伸びすぎた場合、引っかいて削ります。
爪とぎにはストレス解消や遊びの要素もあります。飼い主にとっては迷惑でもネコにとっては本能行動。しつけでの改善は困難なため次の対策をとりましょう。
<対策>
・適度な運動で爪を自然にすり減らす
・定期的な爪切り
・爪とぎ器の設置
・家具をガードする
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。