動物界の最強バンドメンバー考えてみた【どうぶつトリビア】

どうぶつトリビア season2

人気バンドの条件といえば、音楽性だけでなくタレント性も重要。もし動物界で「最強のバンドメンバー」を選抜したら、各パートはどの動物がベスト? 動物の生態と楽器の相性から妄想してみました。
■ドラム担当:ゴリラ
胸をたたく「ドラミング」は、オスが自分のカッコよさをアピールするためのもの。日々練習はおこたらず、リズム感の良さはお墨つき。
ゴリラはハレーム型の社会構造で、ケンカを好まず群れ(メンバー)への気遣いもできるため、バンドのまとめ役としても最適。
繊細で傷つきやすい性格で、スローバラードなども得意。一方でチンパンジーのように叫んだりしない無口なキャラクターのため、ボーカルには不向き。
■ベース担当:ハシビロコウ
クチバシを高速でカスタネットのように鳴らす求愛行動「クラッタリング」で、ドラムとともにリズム面でバンドの屋台骨を支える。
人前に出たがらず、夜行性ゆえに昼間は微動だにしない。その渋いたたずまいで、メンバーを後方から見守っている。シャイだがファンが多く、意外にモテモテ。
■ギター担当:アイアイ
指が長く器用。中指を使ってコツコツと聴診器のようにエサを探す「タッピング」の奏法は、誰もマネできない唯一無二のテクニック。
一生伸び続けるその前歯なら、ジミ・ヘンドリックスの伝説のギタープレーも可能!? 童謡の「アイアイ」でいじられるのが何より嫌。
■ボーカル担当:プレーリードッグ
普段は地中で暮らすが、見張り役は立ち上がって警戒音を出す。その姿は、お立ち台でのシャウト映え間違いなし(?)。
家族単位で群れを作るため、仲間とのきずなを大事にしている。感極まるとハグやキスをするオープンな性格。
監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。