車内の“レディース&ジェントルメン”禁止

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日テレNEWS24

 世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「車内放送での“レディース&ジェントルメン”禁止」。LGBTが自分らしく生きられる社会づくりをしている松中権氏に話を聞いた。
 アメリカメディアによると、ニューヨーク交通公社が、地下鉄やバスなどでお客に呼びかけるアナウンスの「レディース・アンド・ジェントルメン」という言葉の使用を禁止した。これは性的マイノリティーへの配慮と見られている。
 ネット上ではこんな反応が見られた。
「新たな取り組みを乗せた列車が来た」
「LGBTなどへの配慮が進んでいる」
「紳士・淑女は、精神をも表す言葉」
――この話題について松中さんの意見をフリップに書いていただきました。
 「ことだま」です。
 言葉には魂が宿るというのが“ことだま”ですが、この「レディース・アンド・ジェントルメン」に関しては、やはり世の中には男性、女性と二分する人しかいないということが前提にたっているんですけど実は、性的マイノリティーの方々を含めて色々な方がいらっしゃると。そういうアンコンシャス・バイアスといわれていますが、無意識のうちに考えてしまっていることにも意識的になりましょうということだと思いました。
 言葉はすごく色々な力を持っていて、例えばネガティブに言葉をつくろうと思えば先日“保毛尾田保毛男”が話題になりましたけど“ホモ”という言葉にすごくネガティブで笑っていい存在だよとしていくと、その言葉自体がネガティブになっていきますし例えば、ポジティブにすることもできるのかなと。
 日本人は“ジャパングリッシュ”をつくるのが得意だと思うのですが例えば“未婚の母”といったらすごくネガティブな印象があるかもしれませんが“シングルマザー”というとポジティブに応援したいと思ったりとか、あとは“スキンシップ”という言葉も日本人がつくっているのでポジティブにそういう言葉をつくっていければいいなと思います。
――確かに言葉によって変わっていきますよね。