「皇室会議とは?」理解に差がつく2分解説

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日テレNEWS24

 天皇陛下の退位の日程を議題とした「皇室会議」が1日の朝、開かれ、退位の日を再来年4月30日にすることが固まった。そもそもこの「皇室会議」とは、どのような会議なのだろうか。
 「象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないかと案じています」――去年8月、生前退位の意向をにじませた天皇陛下のお気持ち表明。今回の皇室会議では、退位の日程が話し合われた。
 そもそも皇室会議とは、皇室の重大事項を決める最高機関。今回、25年ぶりの会議のメンバーは内閣総理大臣を議長とした10人。皇族からもおふたりが参加される。本来は常陸宮さまではなく、秋篠宮さまがメンバーだが、陛下の退位に伴い、皇位継承順位第一位の皇嗣という立場となられ、例えば受け取る皇族費が3倍になるなど、ご自身にかかわる問題となるため、今回はメンバーから外れた。
 そもそも皇室会議の議題は、皇室典範で「(1)皇位継承の順序変更」「(2)立后及び皇族男子の婚姻」「(3)皇族の身分の離脱」「(4)摂政設置及び廃止・順序変更」の4つに定められているが、実は皇室典範には、生前退位の規定がない。
 そこで今年6月、生前退位を実現する特例法が、国会の全会一致で可決・成立。天皇陛下はこの法律が施行される日に退位されることになるが、その日付について「内閣総理大臣はあらかじめ、皇室会議の意見を聴かなければならない」とされ、今回、特別に会議が開かれた。
 過去に行われた皇室会議は、旧宮家の皇籍離脱や天皇陛下・皇太子さまの婚姻等を議題に開かれてきた。8回目となる今回の皇室会議をうけて、退位日や新元号の発表に向け、準備が本格化することになる。