「精神障害は後天的」“教育”に見る問題点

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 リタリコ代表取締役社長・長谷川敦弥氏は、入社した翌年の2009年、24歳という若さで社長に就任。障害者の就労支援のほか、発達障害の子ども向けの学習教室なども運営。障害者の家族も支援するサービスなどの充実も図り、今年、東証一部上場を果たした。
――リタリコは障害者の支援から、子どもの教育までひろがっていますね。
 リタリコは、“障害のない社会を作る”というビジョンに向かってやってきた会社です。障害のある方は、学ぶことに困難があったり、働くことに障害があったりします。でも、その障害というのは社会の側にあって、社会の側がそういう困難を無くすようなサービスやプロダクトを作っていけば、障害を無くせる。
 ある種、メガネとかコンタクトレンズができたことによって、“見る困難”が減ったのと同じように、彼らの働く困難を無くせることをやりたいと思って。
 元々は、障害のある方の就職支援から始まったんですね。就職の支援を10年間やってきた中で、精神障害の方を1万人ぐらいサポートしてきたんですが、いわゆる幻聴が聞こえる方や、幻覚が見える方というのが多くて。精神障害って実は、後天的なんですよね。生まれつきあるものではない。
――大人になって徐々に出てくるかもしれないということですね。
 じゃあ、なぜ彼らは精神障害になったのだろうかってことを色々と調べていくと、幼い頃からの失敗体験、友人関係がうまくいかないでいじめられていたとか、学校の勉強についていけないで、日本の教育なので学年だけ上がっていってしまって、ずっと自己肯定が下がって、ストレスの限界がきて発症したという方が多かったので、これは教育の問題なんじゃないかと。
 特に、精神疾患の方はユニークな方が多かったんです。ちょっと個性的な方が多かったので、ユニークな子どもに合った教育っていうのが無いんじゃないかと。そういうユニークな子どもたちの個性を伸ばしながら、就職まで導いていけるような事業を作りたいと思って教育の方に進出して、今はプログラミングの教育なんかもやっているところです。