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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「トランプ大統領 アジア歴訪の評価は?」。日本テレビ国際部・正田千瑞子部長に聞いた。
■アジア各国から異例の厚遇
トランプ大統領はアジア歴訪で、日本ではゴルフで蜜月を確認、韓国では25年ぶりの国賓待遇で良好な関係をアピール、そして、中国では「故宮貸し切り」「28兆円の商談合意」という“破格のもてなし”を受けた。
これに対し欧米メディアは、「トランプ大統領を王様扱いし、無力化する方法をアジアの首脳は見つけた(ポリティコ 米)」「北朝鮮指導者を批判したツイート以外、米国民の記憶に残らないだろう(BBC 英)」「東アジアの国々と利害などを共有しているとは言い難い(ワシントン・ポスト 米)」という意見があった。
■トランプ氏、歴訪中50回のツイート
――やはり厳しい意見が多いように感じますね。
そうですよね。トランプ大統領のアジア歴訪は初めてということもあって、異例の厚遇というのが目立ちましたよね。ですからこうした厳しい意見が載るというのは、不思議ではありません。
私は、アジア各国からハートマークの矢印がアメリカに出ているように見えました。手厚いもてなしは、まるで各国がトランプ大統領の気を引こうとラブコールを送っているように見えたんですね。その原因のひとつに、ツイッターというものも大きな役割を果たしたんじゃないかと、ま、これはSOCIALという番組ですので(笑)、トランプ大統領は、このアジア歴訪の間に、ツイートの回数がなんと50回近くに達しているんです。
例えば、ここに出てるんですが、中国でのツイートの様子ですね。非常に歓迎されたと興奮気味に語っていたんですけれども、これは各国に自分の国は、他の国よりも「もっともてなしてる」「もっといい印象を与えてるんだよ」というふうに言ってもらいたいという意識が働くんじゃないかという部分もありまして、トランプ大統領は、外交にもツイッターを巧妙に使ってるんじゃないかなと感じました。
■アジア各国もしたたな戦略を
ただですね、各国がトランプ大統領の気を引こうと意識しすぎて、アピール合戦をするのはいいんですけど、じゃあ実際に、北朝鮮などの重要な問題で具体的な成果があったかというと、それはちょっと見えづらかったんじゃないかなとは感じました。
そこでオピニオン、言いたいことは「アジアの国同士のつながりも意識を」です。アメリカばっかりを見てですね、一方通行の愛情を示すだけではなくて、こちら側の国々、それぞれ意思疎通ちゃんとできているのかなという時もありますよね。したたかなトランプ大統領、ビジネスマンという面もありますから、トランプ大統領と向き合っていくためには、アジアの国々も対立するばかりではなくて、場合に応じて、しっかりと手を結んで、したたかにやっていく必要があるんじゃないかと感じました。
――トランプ大統領の今後の政策によっては、もしかしたらこれまでのアジアの流れや、秩序というのも当然変わってくる可能性もある思うと、本当に地域間でがっちりしないと。
そうですね。意識してるとは思いますけど、安倍首相も。今後に注目したいと思います。