総合南東北病院の外科医長・中山祐次郎氏は、福島県の病院で外科医として連日、大腸がんなど腹腔鏡手術を行う一方、多くの人の「死する時の苦しみ」を減らすため、ウェブメディアの連載などを通じ、生と向き合い「死を想う」ことを伝えている。福島へ赴任したきっかけや福島への思いを語る。
――元々、東京の病院に勤めていた中山さんですが、どうして福島の病院に赴任されたんでしょうか。
去年の12月に、原発近くにある高野病院の院長先生が急に亡くなられてしまって、院長不在になって存続の危機という状況になってしまって。そこで手を挙げて行かせていただいたのが最初です。
――(画面を見て)これが当時のお写真ですよね。
ええ、そうです。看護師さんたちとですね。
――今も福島の病院で働いていらっしゃるんですよね。それはやっぱり福島への思いが…。
そうですね。やっぱり何かしら貢献したいなという気持ちと、自分の勉強のためでもありますけども。