これから冬を迎えるが、冷え対策は万全だろうか。そこで、冷えを改善する“4つの方法”を2分でまとめた。
寒くなるとつらくなる冷え性。その原因を横浜血管クリニックの林院長はこう語る。
「冷え性というのは一般的に体の末端、末しょう血管の血流が悪いことが原因」
冷え性対策のまず1つめは“運動”。ジョギングなどの有酸素運動が効果的だ。
2つめは“入浴”。ここで気をつけなくてはいけないのは温度だ。林院長によると、「高温のお風呂に入っている方が冷え性の方は多いんですけど、交感神経が興奮してかえって血管を収縮する。かえって冷え性が悪化することがある」とのことだ。熱いお風呂は逆効果なので、38度から40度のぬるいお風呂に30分以上入るのが良いそうだ。
3つめは“マッサージ”。血行をよくするローションなどを使い、寝る前にマッサージする。
そして、4つめは“食事”。体を温めるには根菜類がいいそうだ。林院長はこう語る。
「一番重要なことは基礎代謝を上げる。体が熱量を産生しやすい状態にすることが重要」
人間の体は隅々まで血管がはりめぐらされ、熱は血液によって運ばれる。体の末端である手足は、細い毛細血管がはりめぐらされているが、この血管が収縮してしまうと血流が悪くなり、熱が足りなくなる。体全体に熱を行き渡らせることができない状態が“冷え性”である。
ただ、「冷え性だと思っていたら、実は危険な病気の兆しだった」ということもあるそうだ。林院長はこう説明する。
「なかには足の血管がつまってしまう閉塞性動脈硬化症という病気があります。放置した場合、ひどくなると足を切断にいたることもあるので、専門医に見てもらうことが重要」