「リーダーのあり方」を考えて投票を

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日テレNEWS24

 世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「19歳になると、選挙に行かない?」。日本テレビ・政治部の菊池正史デスクに話を聞いた。
 先月の衆議院選挙での小選挙区の投票率を見ると、初めて選挙権を得る18歳は50.74%だが、19歳になると32.34%に減少。去年の参議院選挙でも18歳の51.28%に対し、19歳は42.30%と、同じような傾向が見られた。
 ネット上ではこんな声が上がっている。
「1年たち、選挙に行かなくなるのは深刻」
「大学生になり、住民票を移していないのか」
「早くも政治離れで、民主主義はどうなる?」
――この話題について菊池さんはどうお考えですか。
 せっかく得た権利ですので、ぜひ若い方々にもそれを行使してもらいたいですね。しょっちゅう選挙はあるものではないので、そういう機会をとらえて「リーダーのあり方はどうあるべきか」ということも考えて欲しいと思います。
 例えば最近、教育の無償化などの財源問題で安倍首相が不足した分の3000億円を経済界に拠出を求めたんです。それに対して小泉進次郎議員は
 「党は何も聞いていない。党で議論していない」
 「これならば自民党は必要ないではないか」
 と言って安倍首相を批判したんですね。つまり小泉議員が言いたかったのは、ちゃんとリーダーも色々な意見を聞いて物事を決めてくださいということだと思います。
 いま特に若い議員の方々は、自分たちが選んだリーダーなんだから、そのリーダーの決めることに従うのは当然のことじゃないか、それが政治主導ではないか、リーダーシップじゃないかという議員の方々がいるんですね。
 一方で、ある自民党の議員が言っていたのですが、選挙をして我々は独裁者を選んでいるわけではないよと、やはりリーダーというのは反対意見をいう人の考えも取り入れて、それで斟酌(しんしゃく)して、できるだけ多くの人が納得するかたちで結論を出す。そういうリーダーが必要ではないかということですね。
 だから、自分たちは将来どういうリーダーを立てていけばいいのか。つまり「リーダーのあり方」ですね。せっかくの機会ですので選挙では「リーダーのあり方」ということを意識して、どういうリーダーに一票を投じるのか。それを考える機会にしたらいいと思います。
――19歳で行かなくなるということに関しては、不在者投票を呼びかけたり、色々な策がとられているようなのですが、根本的な問題はそこにはないかもしれないですね。
 何のために選挙に行かなくてはならないのかという問題意識をしっかり持てばいいと思います。自分たちの十年後、二十年後のリーダーがどういうリーダーであるべきなのか。それをもって一票を投じればいいと思います。