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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 この時期になると、多く検索される言葉に「トロッコ列車」がある。春から秋だけ運行されるトロッコ電車、冬の間は何をしているのか?
富山県黒部市を走る「黒部峡谷トロッコ電車」。11月末に営業運行が終了するとトロッコ電車は冬支度を始める。
豪雪の黒部峡谷は雪崩が多発するため、雪崩によって線路が曲がったり、架線が切れてしまったりする可能性がある。例えば「ウド谷橋」は、特に雪崩に遭う可能性が高い場所のため、この橋の枕木とレール、架線、架線柱を冬の間は全て撤去する
作業は一部重機も使うが、ほぼ人力で行う。この撤去されたレールや枕木はどこに行くのかというと―それはトンネルの中。普段トロッコ電車が走る場所。そのトンネルには雪を防ぐための大きな鉄の扉がついている。片付けられたあとに残るのは橋脚のみ。
では営業のない冬の間の3か月間、社員の人は何をしているのか。
黒部峡谷鉄道・南塚さん「車両管理区員が主体となり、駅関係(の職員)、運転関係として運転士さん、車掌さんを含めて機関車と客車の分解点検作業を行っています」
黒部峡谷鉄道の社員90人が、部署の垣根を越えて作業をしていいた。
そして翌年の春。撤去されたレールや架線などを元に戻し、再びトロッコ列車の運行が始まる。