“人生ゲーム”マス目に見る世相「50年」

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日テレNEWS24

クリスマスプレゼントとしても人気の“人生ゲーム”。来年で発売50周年を迎える。長年にわたって愛され続ける理由を探った。
人生ゲームはシリーズ毎に、発売された当時の“世相”を表す。タカラトミー・トイゲーム企画課の池田さんはこう語る。
「トレンディーな話題をマス目に落とし込み、毎年新しいものを出す」
1989年、バブルのまっただ中に発売された“平成”版では、最も給料が高い職業は国会議員だった。“海外旅行で一流品を買いあさる”など、風刺のきいたマス目が話題になった。
2005年、ライブドアによるニッポン放送買収劇が起き、金融や企業買収がテーマの“M&A”版が発売された。池田さんによると「M&Aという言葉が、みんなの耳に届くようになってきた。そういう新しい世の中の流れに合わせてできた」とのことだ。
お札の最高額は1兆円。プレーヤーは経営者となって企業を選択する。最も時価総額が高いのは、通信企業や自動車だった。マス目には“法人税の申告漏れ発覚”など、経営者視点の展開となっている。
2009年、リーマンショックによる金融危機が世界を襲う中、“極辛”が発売された。厳しいマス目が連続するゾーンでは、えん罪や強盗で所持金が一瞬でなくなる。そんな中、タイガー・ウッズやベッカムが活躍したこの時代、収入が高い職業にはトップアスリートがあった。スポーツに夢を見た年だ。
2017年、トランプ大統領就任や北朝鮮のミサイル発射など、波乱の幕開けだったこの年、シリーズ60作目となる“MOVE!”が発売された。給料が高い業種の中には、有名ホテルの女性社長や某国大統領に似た不動産王の姿も。
そんな変化を続ける人生ゲームにも、変わらないことがある。池田さんはこう話してくれた。
「大人と子どもが平等に楽しめる。みんなで集まってわいわい楽しんでもらえたらいい」