世界の子ども、10人に1人が“児童労働”

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日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「世界の子ども 10人に1人が“児童労働”」。小児科医として、日本だけでなく、新興国の医療や公衆衛生の課題への取り組みを行っている古東麻悠さんに聞いた。
ILO(国際労働機関)の調査によると、全世界の5歳から17歳の子どものうち、1億5100万人が「児童労働」をしている。児童労働とは、法律で定められた就業最低年齢を下回る子どもが行う労働で、子どもに身体的・精神的な悪影響を及ぼす。
全世界の子どものほぼ10人に1人が児童労働者に相当し、主な原因は、貧困や武力紛争、「学校がない」など、教育機会の欠如だという。
ネット上では、「子どもには教育を受ける権利がある」「働かざるを得ない現実がある」「自分たちも間接的には搾取する側だなぁ…」と様々な意見があった。
――この話題についてフリップを書いていただきました。
今、10人に1人とありましたが、実際インドで見た日常そのものを反映しているのかなと思います。かなり公衆衛生的な部分とか、いろんな社会的な問題とかあるんですけど、子どもが発達・発育の段階にあるという点で、その時間を精神的な苦痛とか、身体的な苦痛があることということは、大人になったときの決断力とか、自分で人生を選択していくことの可能性に関して、すごく狭めてしまうとても重大な問題だと思います。
また、医師としてだけではなく、一個人としてもやっぱり「選択肢があること」ってすごく幸せなことだと思いますし、そういったものが、生まれた土地とか、子どもがいる環境だけで、左右されるというのはやはり是正していかなければいけないなと思います。