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※ 視聴回数は1日1回更新されます。厚生労働大臣が認定する資格“手話通訳士”。この試験の合格者が毎年この時期に発表されていて、今年は1月31日に発表される。今後、試験に登場するかもしれない“新しい手話”を紹介する。手話の新語は一体どのようにして作られるのか。
■発生は2通り
手話の新語は、手話団体が確定したものと、手話ユーザーの間で自然発生的に広がったものがある。
例えば、“Facebook”は顔の近くで本を開く動作で表現する。この動作は手話団体が確定した。広辞苑に新たに載った“婚活”は、結婚を意味する手話に活動を表す手話を組み合わせる。これは自然発生的に広まった可能性がある。
■“インスタ映え”をどう表現?
去年、流行語大賞を獲得した“インスタ映え”は、これまでのところ確定的な共通の手話動作はない模様だ。
取材で訪れた手話通訳を行う“シュアール”という会社では、世界初のサービスを行っている。大木代表によると、「手話のユーザーが自分で、(新しい)手話の単語を登録できる。(新しい)手話の候補の一覧」とのことだ。そこで、この辞書に“インスタ映え”の候補を登録することにした。
協力してくれたのは、手話ユーザーの長谷川さんと外薗さんだ。長谷川さんは、“インスタグラム”がどれだけ知られているかがカギだと考えていた。一方、外薗さんは、“映え”をどう表現するかを悩んでいた。
重要なのは“使いやすい手話”であること。長谷川さんは、“カメラ”の手話で“インスタ”と表現し、そこに“見ばえ”という手話を合わせた。一方、外薗さんは、“写真を撮る”手話を“インスタ”とし、“迫力がある・すごい”などを意味する手話で“映え”を表現した。
2人の考案した“インスタ映え”は、辞書に登録された。