貴重映像…ナゾ多き「ヤリイカ」の生態

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日テレNEWS24

食卓では、おなじみのヤリイカ。でも、生態は謎が多いのです。
日本テレビが撮影した貴重な映像。カメラがとらえたのはヤリイカの孵化(ふか)の瞬間です。生まれたばかりの赤ちゃん。その大きさは約3ミリ。小さいながらも、立派なイカの姿をしています。1年かけて、約40センチになります。
そんな赤ちゃんイカのそばにあるのは全てヤリイカの卵。これは卵のうと呼ばれ、岩棚などにぶら下げるように産み付けられます。ゼラチン質でできた袋、ひとつの中に40~100個ほどの卵が入っています。
その卵のうでは、孵化間際のイカの姿も確認できます。どのくらいの卵を産むのかというと―
「1個体が、何房、産み付けるかはわからない」(アクアマリンふくしま 潮目の海グループ 山内主任)
他にも不明な点が多いヤリイカ。
「追跡調査できないんですね」(山内主任)
ヤリイカは浅い所で産卵、孵化し、その後、水深100メートル以上の所で成長するため、自然観察が難しいといいます。さらに―
「広い水槽でないと、ぶつかって先端が折れてしまったり、障害物を認識できる力が弱いのかなと思う。なかなか水槽の中で育てられない」(山内主任)
繊細で、飼育も難しいヤリイカ。寿命は1年、産卵を終えると、その生涯を閉じ次の世代に命を託すのです。