どんな相談が多い?マンション管理士とは…

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 マンション管理士は、マンションの管理組合などから受けた相談に助言や指導を行うのが主な仕事。国家資格に位置付けられ、今年の試験は26日に行われた。どんな相談が多いのか、「ベスト3」を紹介する。
■3位「民泊問題」
 マンション管理士・川原さん「国が進めている民泊、これをマンションで、やるか やらないか」「自分の住んでいるマンションに不特定の方が出入りするっていうことに対しては、かなり抵抗が強いので、ほとんどの管理組合では禁止の方向で動いていると思います」
 反対の場合、民泊禁止を加えた規約が必要で、その届け出は来年3月から。新法が施行される6月までに届け出しようと、焦っての相談が増えている。
■2位「修繕費の値上げ」
 川原さん「修繕積立金、いわゆる途中から値上げをしていくという計画が非常に多くて、お金が足りなくなると」
 修繕積立金の集金方法に「段階増額積立方式」がある。最初は少額から始まり、段々値上げしていくというもの。例えば入居当初は、1年で7万円程度の負担が、30年居住すると支払額が3倍以上になる。認識して購入しても、いざ値上げとなると理解が得られず、修繕費が足りなくなるというケースが増えている。
■1位「駐車場の空き問題」
 ここ数年、都市部を中心にマンションの駐車場利用が少なくなっている。駐車場に空きがでると、使用量収入が入らず、管理組合費が減る。特に、機械式の駐車場はメンテナンスにコストがかかり問題になっている。
 川原さん「例えば月3万円もらえる駐車場であれば3台空いてしまえば、それで年間100万円の収入減になってしまう」
 駐車場の空き問題の原因は、公共交通機関の整備や少子高齢化、若者のクルマ離れ。人々の生活スタイルの変化は、マンション事情にも影響を及ぼしている。