妻が願った最後の「七日間」夫の思い

視聴回数69,003

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

52年間、人生を共にした妻・容子さんが逝き、悲しみの中、詩を残した理由。
宮本英司さん「何もなくなるのかと思うと、ちょっとさみしくて、みんなに覚えておいて欲しかった」
大学の同級生だった2人は25歳の時に結婚。
英司さん「一卵性夫婦みたいな関係。時にはケンカもしたけど私を一番よく分かってくれた」
2015年春、容子さんに小腸がんが見つかる。既に末期で、余命は約2年だと宣告された。
様々な治療をしながら体調が良ければ愛犬を連れ、夫婦で旅行に出かけた。
しかし、去年の夏頃から体調が悪化し、入退院を繰り返すように…
英司さん「病院でも意識がなく、ただ寝てるだけの日も、何回もあったのですが、生きてそこにいるだけで張り合いになっていました。どんな形でも生きていれば」
今年1月、英司さんにみとられながら容子さんは亡くなった。
英司さん「体を半分持っていかれた感じですね。容子の人生が終わったのがちょっと信じられなくて。みんなの記憶もだんだん薄れ何もなくなるのかと思うとちょっとさみしくて。みんなに覚えておいて欲しかった」
亡くなる直前、病床で容子さんの話した“願い”を「七日間」という詩にまとめた。この詩を新聞の投稿欄に送った英司さん。
夫婦の日常と生きる願いが素朴につづられたこの詩は、SNSで広がり、18万以上の「いいね」を集めた。悲しみと共に英司さんは容子さんを愛し続けている。
英司さん「いつまでも女々しいと思うが、(悲しみを)抜けるには、50年くらいかかるかなと。それまでは無理ですね」