和包丁が世界を魅了 NYシェフ7割が使用

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日テレNEWS24

料理をするときに欠かせない“包丁”。実は、世界で日本の包丁を愛用する人が増えています。ニューヨークの一流シェフも、日本の包丁にほれ込んでいるんです。
和包丁を使用している、ミシュランシェフのガブリエル・クルーザーさんはこう話します。
「ニューヨークでは日本の包丁はとても人気だね。6~7割のシェフが日本の両刃の包丁を使っているよ」
いまニューヨークの有名シェフたちをとりこにする和包丁。街の一角には専門店がありました。この店には、プロ向けの包丁を求めるシェフが次々と来店します。
来店していたのは、アメリカの料理番組にも出演するシェフ。「日本の包丁は製造方法がとても優れているわ」と話していました。
この店には“研ぎ師”も常駐。客は砥石(といし)の使い方も学ぶことができるのです。
20ドル前後で手に入るステンレス包丁の何倍もする日本の包丁。それでも売り上げは、急速に伸びているといい、ここ15年で輸出額は約84億円まで伸びています。
海外で受け入れられているのには、切れ味以外の理由もありました。打刃物類を製造・販売している“菊一文珠四郎包永”の柳澤社長は、こう語ります。
「何人もの職人が携わって、できあがった包丁だということで非常に評価されている」
日本の伝統的な包丁作りの工程には、様々な職人がいます。鉄と鋼を打ち、包丁の基盤を作り出す“鍛冶職人”。それを研ぎ、刃の切れ味を出す“刃付け職人”。持ち手をつける“柄付け職人”。
別々のスペシャリストが手がけることで、切れ味が鋭い包丁を生みだしています。その額は、2万5200円。日本の伝統が世界を魅了しています。