ユナイテッドアローズが作る「みんなが心地いい服」とは

視聴回数249,095

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

若者に人気のセレクトショップが、障害がある人の声を聞いて新たな視点でデザインした洋服を発表しました。キーワードは「全ての人が心地いい服」です。
1人の障害者の悩みをもとに作られたオシャレなスカート。両サイドのジップを大きく開けば楽に着脱でき、ヒップ部分は車いすに長時間座っていても快適な、ゆるめな設計になっています。さらに、5つのジップが付いていて、タイトスカートにもフレアスカートにもなる高いデザイン性を兼ねそなえています。
5人の障害のある人たちが起点となり、6種類の新しい服が生まれました。目指したのは障害者だけでなく、誰が着ても心地よくオシャレな服作りです。
開発したのはユナイテッドアローズと、日テレ・電通・ジャパンギビングによる社会課題解決のプロジェクトチーム“Social WEnnovators”です。メンバーの澤田さんはこう話します。
「障害のある人、不満がある人、課題がある人を起点に色んなものづくりをすることによって、みんなにとってハッピーな社会になると一番ですね」
まずは、日常で困っていることを聞き出すヒアリングから始まりました。12歳から車いすで生活している関根さんからは、こんな意見が。
「やっぱりスカート系は気兼ねせずはけたらいいな。お尻の真ん中に縫い目があるのは、はきにくくて。ポケットもダメなので」
細かなファッションの悩みを聞き取っていきます。そして、ヒアリングの内容から試作品を製作。ユナイテッドアローズ社のパタンナー・佐藤さんはこう語ります。
「カッコいい介護服を作るわけでなく、普通の人が着てもカッコいいものを作るというのが意義だったので、いままでと勝手が違う」
完成までの半年間、最後まで試行錯誤を繰り返しました。そして、初めて完成品を着てみた関根さんの感想は――
「すごいすてきに作っていただいてうれしいです。イメチェンできるなって。これからたくさんはきたいと思います」
商品は、プロジェクトの特設サイト「041 FASHION」で受注販売を行っています。