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※ 視聴回数は1日1回更新されます。世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「世界で多くの子ども 学校に通えず」。アフリカのバラを日本で販売する“アフリカローズ代表”の萩生田愛さんに話を聞いた。
ユニセフによると、世界では小学校・中学校・高等学校の学齢期の子どもと若者のうち、約2億6300万人、5人に1人が学校に通えていない。
また、サハラより南のアフリカで学校に行けない学齢期の子どもは9690万人、約3人に1人となっている。
――この話題について萩生田さんの意見をいただきたいと思います。この状況いかがですか。
ポイントは親に職業があるかどうかだと思います。私が滞在していたケニアでも失業率が40%ということで、多くの親御さんに職業がありません。そのため、子どもたちは家計を支えるために仕事をしなければいけない、その結果、学校に通えなくなるというスパイラルが発生していました。
そしてこの数字なんです。
「150 → 1830」
これは私どものアフリカローズが提携しているバラ農園で、2012年に輸入を始めた当初は150人だった従業員が、2017年には1830人になりました。
ご両親に職業があることで、子どもたちも安心して学校に通うことができます。こうした環境もつくれるので今後も、事業を続けていきたいと思います。
――雇用をこれだけ生みだしているわけですよね。現地の方の反応はいかがですか。
コーヒー、紅茶などの産業に比べてバラ農園の賃金は高めになっております。ケニアでは公共の学校は無料で通えるのですが、私立のより教育水準の高い学校に通わせるためにはやはり、それなりの収入が必要です。そういった意味でも収入が高い職業があることは助かるという意見をいただいております。
――バラで社会貢献なさっているわけですね。