介護ロボットは「分身」1人1台の時代に?

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世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「ロボットに介護されたい?」。「幻肢痛」を和らげる機器の研究・開発に取り組む猪俣一則氏の意見は。
ある介護施設運営会社のアンケートによると、介護ロボットに介護されることについて、「推奨されていれば受けてもよい」「積極的に受けたい」と答えたのは、あわせて80.2%にのぼった。
肯定的な理由として最も多かったのは「ロボットには気をつかわない」で、53.7%、次いで「本当は人の手が良いが、気を使うから」となった。
――猪俣さんに、この話題についてのご意見をいただきます。フリップをお願いします。
「分身」。介護だけではなく障害のある方も、なるべく1人でいままで通り全部やってみたいと思うので、アシストしてくれるようなロボットがあるとありがたいと思います。
現在のスマホのように、ロボットが1人1台の時代が今後やってくるのではないかと。すると、小さい頃から分身となるロボットと一緒に育ちながら、時には自分がロボットを助け、ロボットから助けられというような関係を築きながら過ごしていけば、介護の段階では、介護をされているという感覚はなくなるんじゃないかなと。
介護という言葉は、ちょっとあんまり良くないのではないかと思います。なので、アシストロボとかサポートロボとか、そういう言葉があるといいなと。分身ロボというのがあると、気持ちも楽になるんじゃないかなと思います。
――ロボットが、子どもの頃からのパートナーという時代が来るんでしょうかね。
来てくれると、障害者だけでなく高齢者の方も、より良い生活が送れるんじゃないかなと思います。
■猪俣一則氏プロフィル
VR(バーチャルリアリティー)技術を使い、すでにないはずの手足が痛む「幻肢痛」を和らげる機器の研究・開発に取り組む。17歳の時に事故で右腕がちぎれる大ケガを経験。その後、手術によって腕はつながったが、感覚がないはずの腕が痛む幻肢痛に自身も悩まされた。