産後クライシス…夫婦は敵じゃなく戦友

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日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「出産経験者の2人に1人が産後クライシス」。コラムニストの河崎環氏に話を聞いた。
子どもを産んだ後、2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む「産後クライシス」という現象を実感している女性が49.9%もいることが、岡山大学の調査で分かった。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「予防のため、出産前に夫婦での学習が必要」
「女性が仕事、家事、育児、全部やらなきゃいかないから」
「ここが夫婦の正念場、旦那の両親を巻き込み奮闘中!」
――この話題について河崎さんの意見をフリップに書いていただきました。
「夫婦は敵じゃない」です。
“産後クライシス”という言葉は、この5年くらいで有名になった言葉です。それ以前は、産後の女性がどれだけ身心つらいかとか、そのときに夫婦間で調整が必要かということが知られていなかったんです。女性にそういうクライシスがある、夫婦にクライシスがあるということが知られてなかった。
なぜかというと里帰りして出産し、そこにそのまま半年間、実家にいて旦那さんは奥さんの様子を見ないから知らないし、乳児がどんなものかも知らないし、ちょっと育ってきたものが戻ってきて「ああ、子どもってこんなものなんだ」というふうに思っていた訳なんです。
でも、最近はちゃんと夫婦で自分たちの子どもとして2人で育てるんだという意識ができたからこういう言葉も出てきたということなんです。
自分たち夫婦がお互いを好きになって結婚して子どもを産んだにもかかわらず、それが原因となってすれ違いが発生して、やがて敵対していくというのは本当に悲しいことだと思います。
そうではなくて、同じプロジェクトに対して2人で取り組み、パフォーマンスを上げていくんだ、結果を出していくんだというような考え方になればいいなと思います。
夫婦は敵ではなくて2人そろって同じプロジェクトに対応していく戦友なんだと、やがてその闘いの歴史を振り返ることができればいいんじゃないかと思います。