慰安婦問題で韓国が新方針 日本の対応は?

視聴回数673,046

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「慰安婦問題で韓国が新方針 くすぶる火種」。日本テレビ・政治部の富田徹記者に話を聞いた。
韓国政府は9日、慰安婦問題をめぐる日韓合意について今後の対応方針を発表、再交渉は求めない考えを明らかにした。また、日本が拠出した10億円については、韓国政府の予算で負担し、その処理については日本政府と協議するとした。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「変な先例を作らぬよう、日本は毅然とした態度を」
「韓国のパフォーマンス 不可逆的に解決した問題だ」
「初めから玉虫色の合意という感じがしていた」
――この問題について富田記者の意見をフリップに書いていただきました。日本政府は今後どのように対応していくのでしょうか。
「静観」です。
今回、結論からいうと韓国の一人相撲に終わったといえます。ネットの意見でもありましたが韓国・文在寅大統領が大統領選挙で支持者向けのパフォーマンスとして合意の見直しを目指してきた訳なんです。
ただ実際やってみると、なかなか正式な首脳間の合意というのを覆すのは難しい。そして日本政府も猛反発しました。結果として再交渉を断念したということで徹頭徹尾、韓国の一人相撲に終わってしまったかたちです。交渉、協議にあたった日本政府の担当者も韓国側は悩ましい感じだったと分析しています。
――日本政府が拠出した10億円を韓国が肩代わりするという受け止めというのはどうなんでしょうか。
これも日本政府にとっては「寝耳に水」だったんです。先月27日の時点で、慰安婦の女性47人のうち34人が実際にお金を受け取っているんです。
こうしたすでに支払われたお金を韓国政府が補てんするかたちで、日本政府に返すかどうかということもはっきりしていません。日本政府としては韓国側の対応を見守るしかなく戸惑いもみせているんです。
――慰安婦像の問題というのは、本当に解決しないままということになりますね。
日本政府としては、韓国国内の問題として放置しているだけでは各地に慰安婦像は増える一方ですし、日本政府としては今回の合意は首脳間の正式な合意の訳ですから、慰安婦問題の解決にあたるという約束を果たすよう粘り強く韓国政府に求め続けていくことが必要だといえます。