新iPadは教育市場でグーグルに勝てるか

視聴回数678,283

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「アップル 教育現場向け新型iPad発表」。東洋経済オンラインの編集長の山田俊浩氏に話を聞いた。
アメリカのIT大手・アップルが27日、新型iPadを発表。教育現場で使うことを想定し、専用のペンで文字や絵をかける。この機能はこれまで高額の機種のみで使えたが、価格を抑えた今回のiPadでも使えるようにした。
――この話題について山田さんの意見をフリップに書いていただきました。
「実はアップル苦戦中!」
アップルは、こういうのを発表すると日本での報道のされ方というのは、アップルというのは、iPadでも非常に強いんじゃないかと、パッドの端末でも強いんじゃないかと思いがちですが、実は教育現場というところではほとんどシェアがないんです。
いま、強いのはグーグルで、アメリカでは65%のシェアを持っています。マイクロソフトが20%です。残りの15%がアップルやリナックスといった“その他”のところです。
その理由ですが、アップルの端末はまず高いです。なおかつ教育市場向けということで、特別なサービスというものがなかなか準備できていなかったのです。それに対してグーグルは、端末の値段を安くして教育現場向けに教える補助をするようなツールをたくさん出していたので先行していました。
今回、アップルとしてはグーグルに対して、どうやって逆転するかということが一つのテーマになっています。
その武器になるのが「プライバシー」です。グーグルは、プライバシーに対して本人たちは徐々に気をつけていると言っているものの、やはり何かと論争を呼ぶ企業です。フェイスブック、グーグルというのは論争を呼びがちです。
しかし、アップルは今回の発表でプライバシーというものを最も強化するとしています。生徒がいま、どういった学習をしていてどういったことに興味をもっているのかということをCMや広告には決して使いませんと宣言をしています。
そういった意味では学校の現場では、使いやすいものになるかもしれません。それを武器にしてひょっとするとシェアを逆転できるかもしれません。そこに注目していきたいと思います。