殺処分から救う…犬を売らないペットショップ

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日テレNEWS24

ここにいる犬たちは、殺処分を免れて新しい飼い主を待っています。
一切、犬を売らないペットショップ――岡山のペットショップ「chou chou」では、3年前から、殺処分予定の犬を保健所から引き取り譲渡する活動を行っています。
元気いっぱいの2匹。元の飼い主がしつけをできず、手を焼き、保健所に持ち込むケースは少なくないそうです。
犬のお世話係・岡室さん「しつけってすぐにできるものではないので、蓮(犬の名前)は声が出るので、それが嫌なのかなと思いますね」
さらにこちらの犬は、声帯を取られているため声が出ません。カットされた耳は、繁殖犬として買われていた犬の特徴だといいます。加齢で子犬が産めなくなり、捨てられた犬も後を絶ちません。
ほかにも、さまざまな理由から保健所に持ち込まれた犬たち。「chou chou」では、保健所から引き取った犬が新たな飼い主に受け入れてもらえるよう、名前をつけて育て、トレーニングを行います。
これまで飼い主が見つからなかった犬はいません。また、引き取られた後も、飼い主たちと定期的に連絡し、その後のケアも行っています。
犬を引き取った飼い主「この子、すごく性格が優しいんで」
岡室さん「ここにいることより、飼い主さんのそばに行くことがこの子たちの幸せなので」
物販やトリミングなどのサービスに力を入れた経営に転換した「chou chou」。全国から支援の声も集まり、売り上げは伸びたといいます。2016年度に殺処分された犬と猫は約5万6000匹。いまだに多くの命が、失われています。
chou chou責任者・澤木さん「動物のことについて、もっと考えていただく方をたくさん作って、仲間を増やしていくことが大事だと思うので、私自身は、それについての情報発信をしっかりしていきたいと思っています」