障害者が10万円稼げる仕組み 自立目指す

視聴回数907,866

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

胡蝶蘭(こちょうらん)の栽培、販売を通じて、知的障害がある人の自立を目指す施設が千葉県・富津市にある。
平均月収1万5000円が10万円になった胡蝶蘭ビジネスとは?
9人の知的障害者が働く胡蝶蘭農園では、出荷までの工程を全て細分化し、9人それぞれの得意分野を生かして仕事ができるようにしている。うまくできないときは農園のスタッフがサポートする。
知的障害者の多くが働く就労継続支援B型事業所では、最低賃金は適用されない。代わりに工賃が支払われるが、その平均月収は1万5295円。働く場は与えられても、自立した生活を送るには足りない。そこで設立されたのが“Alon Alonオーキッドガーデン”だった。
障害者が10万円を稼げる仕組み。そのワケはオーナー制度による胡蝶蘭の販売だ。ここで販売するのは1万円から5万円の胡蝶蘭。ここではお客さんのことをオーナーと呼び、1万円で胡蝶蘭を購入すると農園は苗を10本仕入れることができる。花が咲くまで育てて出荷するがオーナー用の胡蝶蘭は1本。それ以外の胡蝶蘭は、他へ販売し農園の収入になるという仕組みだ。胡蝶蘭は利益率が高いため10万円の賃金が保証される。
Alon Alon理事長・那部智史さん「いろいろな工夫をもって、雇用環境に置かれていない障害者の方々も、どんどん社会進出を目指していけるような社会が実現できるんじゃないかと思っています」
障害者が栽培の技術を習得することで、将来的には農園を巣立っても自立した生活を送ることを目指しているという。