“ポテチ恐竜”現る アートな食品サンプル

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飲食店で見かける“食品サンプル”。普通は本物そっくりに作りますが、本物の形からかけ離れた食品サンプルが「もはやアートだ」と、ネット上で話題になっています。一体どんなものなのでしょうか?
ポテトチップスでできているティラノサウルスの骨格模型。胴体の骨格はもちろん、尾の先端まで再現されています。生肉で作ったビーチサンダルの底の部分には、こんがり焼き色も。タレをつけた焼き肉は、バラの花びらでした。
タイの尾頭つきですが、その半分はたい焼きに。煮詰めた豚の角煮を積み重ねたものは、テーブルゲームのジェンガ。玉がやきとりでできたそろばんは、鳥皮、ししとう、ねぎまも入った盛り合わせになっています。
これら不思議な食べ物はすべて、食品サンプルを手掛ける会社が開催する社内コンクールに出品するために作られました。2017年は70作品が出品されました。
金賞を獲得したのは、リアリティーを追求した“大根のかつらむき”でした。前年の2016年の金賞作品が“P-Rex(ポテチ・ザウルスのりしお味)”です。
ポテチ・ザウルスを作った武藤さんは、職人歴33年のベテラン。業務のあいまに時間を見つけるなどして、2週間かけて制作したといいます。そのこだわりは――
「恐竜の顔の角度ですね。何回も取ったりつけたりしてやっとできた」
1932年創業のこちらの会社がコンクールを行う理由は、食品サンプルの普及と職人の技術力の向上、そして、創造を通じたモチベーションアップです。これからもコンクールを続けていくといいます。